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Posted by さがファンブログ事務局 at 

2009年12月12日

国見道

 伊万里市や有田町から、救急患者が長崎県佐世保市の病院に搬送されることがあります。

 その一刻を争う際の最短ルートとして使われるのが、山中県境の国見トンネルです。
 明治38年、佐世保の海軍鎮守府防衛の軍事目的のため、県境国見山の、栗の木峠を越えて伊万里への直通の山道が作られました。

 「砲台道」と呼ばれ、その後70年以上両地の市街地をつなぐ近道として使われてきましたが、カーブが多く、路肩も弱いなど問題もありました。

 そこで、昭和52年、橋を掛けトンネルを通した立派な国見道路ができたのです。

 佐賀県側の国見道路は沿道のアジサイ植樹に因み「あじさいロード」とも呼ばれ、眼下に麓まで続く棚田や有田川に沿う集落の眺望が広がります。

 トンネル手前の「国見湖畔公園」には展望台もあり、今の季節には、照葉樹の中の紅葉と湖水のコントラストが見事です。

 トンネル東口には平成7年に村作り運動推進事業で旧西有田町によって設けられ、朝採り野菜やつけ物、民芸品などを販売する「国見あじさい(味菜)村」があります。


 国見道路は平成19年までは有料道路でしたが現在は無料です。伊万里方面から佐世保への救急搬送、または通勤通院での利用が多いトンネルですが、佐世保経由での伊万里・有田の観光への寄与も、期待されています。
  


Posted by 渋柿 at 11:32 | Comments(0)