スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新の無いブログに表示されています。
新しい記事を書くことで広告が消せます。
  

Posted by さがファンブログ事務局 at 

2010年12月22日

郷土に立つ「エンゼルの門」

伊万里森永公園      (伊万里市大坪町乙3)


 トレードマーク輝く「エンゼルの門」は森永製菓の寄贈です。

 
 図書館や小中学校、保育園がある文教地区大坪町の森永公園は、創
業者、森永太一郎とゆかり深い場所です。

 伊万里出身の太一郎は、ミルクキャラメル等で成功を収めた後、キャラメルの原料、煉乳の会社(現森永乳業)を設立しました。

 その後太一郎は、郷里に乳牛飼育奨励費として当時のお金で一万円を寄付します。このお金で、江戸時代から酪農が行われた先進地房州(千葉県)から乳牛を50頭ほど購入して伊万里にも酪農が始まったのです。

 更に大正11年には、ここに森永練乳工場が建てられました。

 工場は後に伊万里地方酪農業協同組合の集乳場となり、平成4年まで使われました。

 市内の酪農は昭和40年代にピークを迎え、小中学校の給食用などに出荷されました。

 夫も私も、この牛乳を飲んで育った世代です。

 伊万里には二つの森永太一郎の胸像があります。

 その場所の一つは菓祖社のある伊萬里神社境内、そしてもう一つがここ森永公園なのです。 

 太一郎が伊万里に乳業の種を播いてから、90年の歳月が流れ、郷土への熱い思いが結実したこの「森永練乳株式会社第八工場」跡地の一部は伊万里市に無償貸与されて、平成12年森永公園として市民に開放されました。

 もう一つの太一郎の胸像は、今も大坪の地を静かに見つめ続けています。 .  


Posted by 渋柿 at 07:20 | Comments(2)