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Posted by さがファンブログ事務局 at 

2010年08月16日

夫婦石駅・駅名由来


有田町二ノ瀬字開田甲

 第三セクター松浦鉄道有田伊万里間は1898年(明治31)伊万里鉄道として発足しました。これにより、今まで往復六時間かかってい往来が一時間余になったのです。
 佐賀新聞はその開通の模様を「夫婦石駅では旗数十流れ、仮小屋を築き祝餅祝酒振舞所を設け餅投げ等あり見物人およそ五、六百人」と伝えます。
 ところで、夫婦石という駅名は、所在地の地名から採られたものではありません。前身の会社、伊万里鉄道の重役等は当初「作出(現伊万里市万里町作井手)駅」としていました。当時隣接する作井手は商店も多く、伊万里・有田・佐世保の分岐点として栄えていたからです。しかし列車の運転開始近くになって、大山村二ノ瀬(現有田町)に作る駅の名が(他村の地名)「作出駅」とは不当であるという抗議があり、郡長(当時県と町村との間にあった地方自治体の長)の調停で近くの有田川にある夫婦石に因み「夫婦石駅」と変更命名されたのです。

 夫婦石を積み出し駅としていた炭鉱は閉じ、陶磁器輸送も自動車になりましたが、第三セクターとなった松浦鉄道は、駅も増えました。夫婦石駅では今も毎日20人前後が乗り降りしています。
 現在、伊万里市と有田町の境となった夫婦石駅付近では、伊万里・有田地区統合病院の建設予定地として、造成工事が行われています。

  


Posted by 渋柿 at 23:39 | Comments(5)