2008年08月29日
紡ぎ織っていたころ
綿の木には、オクラに似た美しい花が咲いたそうです。桑の熟した実は、甘酸っぱかったそうです。
めっきり涼しくなりました。義母が、綿や桑の木を植えていたころの思い出話をしてくれました。
綿を採りいれ、綿繰り機で種を除いて、布団綿を作るのが秋、綿はもっぱらその用途に使いました。布団綿を包む真綿は、庭の桑の葉で飼った蚕の繭の、形がいびつで糸繰りに向かないもので作ります。
義母が嫁ぐころまで、国見の山すそ、旧大山村の里では、繭を糸に紡ぎ機を織り、着物に仕立てていたそうです。染めだけは難しいので、里でまとめて京都の染物屋さんに頼みました。
型染めで、端切れの見本で注文します。それぞれの好みや年齢で、大島紬のように渋い色調や、友禅のような華やかな柄
などを選び、どのように仕上がるか染め上がってくるまでわくわくして待ったそうです。
義母は今、その着物の幾つかを、ベストやスカートに作り直して着ています。
紡ぎ織っていたその「母への想い」が、伝わってくるようです。
めっきり涼しくなりました。義母が、綿や桑の木を植えていたころの思い出話をしてくれました。
綿を採りいれ、綿繰り機で種を除いて、布団綿を作るのが秋、綿はもっぱらその用途に使いました。布団綿を包む真綿は、庭の桑の葉で飼った蚕の繭の、形がいびつで糸繰りに向かないもので作ります。
義母が嫁ぐころまで、国見の山すそ、旧大山村の里では、繭を糸に紡ぎ機を織り、着物に仕立てていたそうです。染めだけは難しいので、里でまとめて京都の染物屋さんに頼みました。
型染めで、端切れの見本で注文します。それぞれの好みや年齢で、大島紬のように渋い色調や、友禅のような華やかな柄
などを選び、どのように仕上がるか染め上がってくるまでわくわくして待ったそうです。
義母は今、その着物の幾つかを、ベストやスカートに作り直して着ています。
紡ぎ織っていたその「母への想い」が、伝わってくるようです。
Posted by 渋柿 at 16:16 | Comments(0)