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Posted by さがファンブログ事務局 at 

2008年09月01日

伊万里―もう一つの「おまつり広場」


 伊万里の「おまつり広場」といえば、まずくんちの催しがテレビ等で中継される相生橋近くの交差点を連想される方が多いかもしれません。実は別に伊万里・有田川河口の二里町八谷搦にも、「おまつり広場」という名の公園がります。
 八谷搦は江戸後期安永年間、藩命を受けた奉行八谷善兵衛が地元出資者を募った干拓で造成された、面積140haの地域です。この新田開発で広大な農地ができ、耕作がなされてきましたが、時代の推移とともに宅地化が進みました。そのため平成5年「水面に映える緑の町」を地区のメインテーマにした都市計画事業が完成しました。その一環で作られたのが、野外ステージをもつこの広場の公園です。
 干拓が完成した頃、このあたりには芝居小屋がかけられ、芝居興行が行われたこともありました。多くの人が楽しみ、「狂言場」といったのが今も私称地名として残っています。
 現在「おまつり広場」は子ども達の遊び場としてだけでなく、地域の運動会などの催し物にも使われています。
 現在神崎市にお住まいの善兵衛の子孫と共に干拓にかかわった伊万里住民の子孫の交流も、今に至るまで続いています。
 歴史を踏まえ、公園に建つ都市計画事業竣工の記念碑の銘文は、安永の八谷善兵衛奉行の八谷搦干拓から書き起こされています。
  


Posted by 渋柿 at 18:23 | Comments(4)